私がデジカメを買った最大の理由というのは CG の素材作りありました。そういう意味でレタッチ耐性の低い jpeg 画像というのはそれだけで本来アウトなわけですが、IXY L2 はサブ機として買ったので、あまりこだわらずに画像を見ていきたいと思います。

樽型歪みがとても大きいと感じる L2 ですが、こういうアングルで撮る分にはさほど気になりません。しかし写真下部に水平方向に直線が入るような構図だとかなり見れない物になります。上の写真だと、下の方の窓の並びが不自然です。L2 は単焦点レンズなので設計が楽なはずですが、小さいレンズと販売ターゲット層の関係からか、ディストーションは押さえられてるとは言い難いです。しかし、500万画素の解像感は十分にあるのではないでしょうか。

こういったコントラストの強い部分でも黒つぶれ、白飛びは最小限に抑えられていると思います。ちゃんと雲のディテイルも残っているし、木の葉っぱの明暗も判別可能です。この程度の明暗差ならパープルフリンジもあまり出ません。ただし、レンズ端っていうのもあると思いますが、暗部の解像感は弱く、右下のバーニーズの文字が読めなくなっています。また左下の照明にパープルフリンジが出ているのがこのサイズでも解ります。パープルフリンジの原因っていまいち特定されていないようですが、中央から見て外側に出ることから波長の短いなんらかの光線にCMOSセンサーが反応しているように見えます。

色とりどりの風景です。これでノーマルカラーなのですが、すこし脚色されているようにも感じます。ビビッドカラーはすこし非現実的なカラーになるのでオススメできないのですが、Lab 空間で見て、カラー方向にダイナミックレンジが広がると考えると、もしかしたら、全部くっきりで撮っておいて、後から彩度を落とした方がダイナミックレンジが広く取れてベターなのかもしれません。そのうち検証してみたいです。

明るいシーンですが、さすがに文字が判読不可能になりかけています。しかし、こういうシーンでもスパッと取り出してちょっと撮るか、と思わせるのがコンパクトデジタルカメラの強みですね。

強力なマクロです。被写界深度が狭くなりますし、対象にぐっと寄るので、画面が暗くなりがちです。かといってマクロリングライトがあるわけでは無いので、すこーし使いづらいかもしれません。こういった対象物が透けて見える物なんかではとても面白い表現が可能だと思います。
スナップやお店に持って入ったりするにはとてもいい機種だと思います。これだけ写る必要があるのか?というぐらい写ると思います。レタッチ耐性も高いです。キヤノン画質はなんだか立体感に欠ける、という方の意見は多分正しく、それはダイナミックレンジを広く取ってしまったために中間調の部分が多いからだと思います。たった8ビットの jpeg 画像とはいえ、侮りがたいものがあります。また、一時期のキヤノン画質とは違い、DIGIC はのっぺり感に乏しく、すこしざらついた階調が見えます。レタッチしたときにバンドノイズが見えにくいのはそんな DIGIC のチューニングにあるのではないかと思います。
強いて欠点を挙げるとするのなら、ターゲット層の問題だとは思いますが、ビネッティングがひどいんだから、せめて絞り優先(2種類しか絞りはないですが)モードだけでもつけて欲しかったと思います。(2005/8)