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さて、今回は 前回の IXY Digital L2 で iso1600 を無理矢理再現してみたのと同様にして、EOS Kiss Digital N で iso6400 を再現してみましょう。

IXY Digital L2 の時と違って、Kiss Digital N (以下 KDN) には RAW モードというのがあります。これは、各色を 12bit (4096段階) で保存してあるので、画像を編集しても暗部のディテイルが飛んだりすることがまずありません。

また、それより何より、この RAW ファイルを tiff ファイルや jpeg ファイルに変換する(これを現像と呼んでいます)ソフト、Digital Photo Professional (以下DPP) というのがあるんですが、これには何段明るくするか?という増感現像、または減感現像そのものを設定するスライダがあります。このスライダを2段明るい方へ動かすだけで、-2EV で撮影した暗かった画像が適正露出の画像に早変わりします。とても楽です。

とりあえず iso100 -2EV で撮った画像と、iso400 0EV で撮った画像を比べてみたんですが、やはり、IXY Digital L2 の時と同様、iso400 0EV で撮った画像の方がノイズが少ないようです。理由はやはり DIGIC II が iso 感度によって何らかの形でノイズを削除したりするアルゴリズムが働くか、明度に応じてデータになんらかのウェイトをかけているのかもしれない、と思いました。このあたりはキヤノンの開発の方しか知り得ない部分なんでしょう。

では、まず、通常の撮影、iso1600 で撮ったときの画像を見てみましょう

iso1600 0EV f8 1/50s

iso1600 0EV f8 1/50s クリックするとオリジナルを表示します(3482kb)

次に、iso1600 露出補正-1 で撮って DPP で明るさ +1 にしたときの写真です

iso1600 -1EV f8 1/100s

iso1600 -1EV f8 1/100s クリックするとオリジナルを表示します(3858kb)

iso1600 -1EV f8 1/100s クリックするとオリジナルを表示します(3858kb)

iso1600 -2EV f8 1/200s

iso1600 -2EV f8 1/200s クリックするとオリジナルを表示します(4421kb)

等倍にして切り取った画像を見てみましょう

iso1600 0EV 詳細iso1600

iso1600 -1EV 詳細iso3200相当

iso1600 -2EV 詳細iso6400相当

うーん、私は KDN で撮るときに iso1600 で撮ったりする事も多いんですが、意外と iso3200 相当の画像も行ける感じがしますね。というのも、iso1600 で撮った画像を処理して A4 まで伸ばしたことがあるんですが、そんなに見れない感じでは無かったんです。iso3200 でも、2L判ぐらいだったら余裕なんじゃ?と思いました。

ではこれをさらに Neat Image Demo で処理した画像を見てみましょう。プロファイルは iso1600 の物を使用し、シャッタースピードがだいたい同じのものを使用しています。

iso1600 0EV f8 1/50s

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次に、iso1600 露出補正-1 で撮って DPP で明るさ +1 にしたときの写真です

iso1600 -1EV f8 1/100s

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次に、iso1600 露出補正-2 で撮って DPP で明るさ +2 にしたときの写真です

iso1600 -2EV f8 1/200s

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等倍にして切り取った画像を見てみましょう

iso1600 0EV 詳細iso1600

iso1600 -1EV 詳細iso3200相当

iso1600 -2EV 詳細iso6400相当

全くもって、iso3200 は実用的です。っていうか、これ、本当に iso3200 相当の画像なんですか?っていう感じで、これで画素数が 800万あるわけだから、この画質なら伸ばしても問題ないんじゃ?と思えます。さすがに、iso6400 の方はかなりざらついていますが、これぐらいだったら、2L判ぐらいだったらプリントしてもわからないんじゃ?という気がします。

というわけで、DIGIC III に相当する物がノイズリダクションという機能の上で、NeatImage 並のノイズリダクション機能を搭載すれば、今すぐにでもキヤノンの機種は iso6400 が常用可能になるんじゃないでしょうか?というか私は Zoom Browser がサムネイルを各フォルダに作ったりするのが嫌で入れてないんですが、Zoom Browser についてる、RAW Image Task だったら、ノイズリダクションの機能が働いて現状の DIGIC II でもこれに匹敵するような画像をはき出してくれるんじゃないか?という気もします。どなたか実験された方がいらっしゃいましたら情報を教えてください。

と、スバラシイ結果が出て、今すぐにでも増感現像で暗いところもばっちりのように思えますが、そんなに甘くはありません。次の画像を見てください。

iso1600 f8 1/50s

iso1600 f2 1/100s クリックするとオリジナルを表示します(1452kb)

これはテストとして手ぶれしない範囲のシャッタースピードで撮影して後から増感するというテストの画像です。これが増感する前の画像です。これを増感して NeatImage でノイズリダクトしてみましょう。

iso1600 f8 1/50s

iso1600 f2 1/100s クリックするとオリジナルを表示します(1452kb)

等倍にして切り取った画像を見てみましょう

iso1600 詳細iso1600

iso1600 詳細iso6400相当

あれーなんか横方向にパターンノイズが走っています。これは私の Kiss Digital N に特有のノイズかもしれませんが、多分ここまで高感度になると本体のCPUなどの電気的なノイズを拾っているのではないかというような気がします。よく見ると iso1600 の素の画像の方でも若干ノイズが見えています。

もともとデジタルカメラというのは薄暗い風景なんかは盛大にノイズが乗るものなんですが、高感度でさらにノイズが乗りやすい条件では見るも無惨な結果に終わってしまった、といって良いかもしれません。もちろん、Kiss Digital N という入門機にそこまでの性能を求めるのは酷だと思います。さらに、本来こういう暗いところで写真を撮る場合には絞りを絞ってバルブ撮影というのが基本なので、こういう写真の撮り方はよっぽどのことがない限りしないとは思います。もうひとつ付け加えれば、ヒストグラム的に明るい部分から暗い部分まで均一に分布するような画像の場合には最初のベンチの画像と同様にノイズは殆ど見えないです。でも、高級機になればこういう電気的なノイズをカットする回路なんか入っているんでしょうか?

というわけで結論を申しますと、EOS Kiss Digital N で iso6400 は「かなり使える可能性を秘めている」。しかし、撮れた画像を適正露出に戻したときに、ちょうど明部から暗部までトーンが整っているような画像でないと、パターンノイズが目立って使いにくい、ということなんだと思います。キヤノンが iso1600 までしか設定しなかったのはこのあたりに理由があるのでしょう。もし使うなら状況としては iso1600 で 1/50〜1/30 でシャッターが切れるようなシチュエーションで真っ黒に写る部分がほとんど無いだろう、そんな状況で手ぶれを防ぎたい、という場合に、1段〜2段落として増感現像、というのが最適かなと。わかりにくくてすみません。

ちょっと話はずれますが、ダイナミック感度というのはもし搭載されれば、かなりの可能性を秘めているとも思います。今までは言ってみれば、絞り&感度優先、シャッタースピード&感度優先、感度優先プログラムオートで撮っていたわけですが、そのうち、絞り&シャッタースピード優先、なんていうモードが出てくるのかもしれません。ついでにお願いがあるのですが、できれば、感度も1段ずつではなくて、1/3段ずつ&1/2段ずつを選べるようにして欲しいです。まぁ、やるでしょうけど。(2005/11)


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