最近のデジカメのキーワードの一つが手ぶれをいかにして防止するか?だと思うのですが、CANON は コンパクト機には手ぶれ補正は搭載する気はまだ無いみたいで、さらに高感度機を投入する気配もとりあえずいまのところありません。しかし、高感度が使いたいシーンもある、ということで、実際に今の CANON の 1/2.5CCD で画像処理だけでどこまで高感度がいけるか試してみたいと思います。
まずはじめに、デジカメの「感度」について考えてみたいと思います。フィルムカメラにおける感度とはフィルムの感光のしやすさ、具体的にはハロゲン化銀粒子の大きさを大きくすることによって感度を上げているらしいです。
しかし、デジカメの場合には CCD を大きくして弱い光でも同じだけデータが入ってくるようにするわけにはいかず、使っている CCD は同じなわけですから、微弱な電流をなんらかのカタチでゲインアップしているのではないかと考えられます。
あくまで想像ですが、入ってきた電流を 各色12bit かなにかでバッファにため込んでおいて、DIGIC がノイズリダクトとゲインアップを行っているのではないかなと。
それを検証するために、ISO50 露出補正-2 で撮った画像をフォトショップで処理して ISO200 露出補正0 で撮った画像に近づけてみてノイズの乗り具合を比較してみたいと思います。ただ、このテストは各色 8bit で出力してきた画像をトーンカーブなどで処理するためにバンドノイズなどが多少出ることは想像に難くないですが、とりあえずやってみました。
まず、iso50 で撮ったときの写真です。
iso50 0EV f2.8 1/20s クリックするとオリジナルを表示します(3018kb)
次に、iso200 で撮ったときの写真です
iso200 0EV f2.8 1/80s クリックするとオリジナルを表示します(3018kb)
次に、iso50 露出補正-2 で撮ったときの写真です
iso50 -2EV f2.8 1/80s クリックするとオリジナルを表示します(2129kb)
次に上の画像をゲインアップした物です
iso50 -2EV f2.8 1/80s gain up クリックするとオリジナルを表示します(2273kb)
等倍にして切り取った画像を見てみましょう
iso50
iso200
iso50 -2EV gain up (iso200相当)
見たとおり、ゲインアップしたためか暗部の階調表現が無くなっています。そして、コントラストが若干高くなっているためか、ノイズが多くのっているように見えます。多分、これは DIGIC が中間調の部分へはノイズリダクションを強く効かせる、という傾向もあるからなんじゃないかと思います。
オリジナル画像の方の葉っぱの部分のノイズの乗り具合などはかなり近いのですが RGB空間というのは暗い方に行くに従って色情報が少なくなっていく傾向にあるので、暗い部分の色乗りがずいぶんと違います。
ということは、iso400 で露出補正 -2 で撮ってゲインアップした物は当然 iso1600相当の情報量よりより少ない画像と言え、DIGIC のチューニング次第ではよりよい画質が期待できると思います。が、とりあえず近似として、やってみました。
まず、iso400 0EV で撮ったときの写真です
iso400 0EV f2.8 1/160s クリックするとオリジナルを表示します(3537kb)
次に、iso400 -1EV で撮ったときの写真です
iso400 -1EV f2.8 1/320s クリックするとオリジナルを表示します(3392kb)
次に、iso400 -2EV 露出補正-2 で撮ったときの写真です
iso400 -2EV f2.8 1/80s クリックするとオリジナルを表示します(3034kb)
次に、iso400 -1EV 露出補正-1 をゲインアップした物(iso800相当)です
iso400 -1EV f2.8 1/320s gain up クリックするとオリジナルを表示します(2984kb)
次に、iso400 -2EV 露出補正-2 をゲインアップしたもの(iso1600相当)です
iso400 -2EV f2.8 1/640s gain up クリックするとオリジナルを表示します(3160kb)
詳細画像を見てみましょう
iso50
iso200
iso400
iso400 -1EV gain up (iso800相当)
iso1600-2EV gain up (iso1600相当)
iso400 もノイズがかなり乗ってますが、iso1600相当の画質は激しくノイズが乗ってますね。これはかなり使い物にならない感じです。でも iso800 相当ぐらいまでだったらぎりぎり使い物になるかな?という気もしなくはないです。
そこで、NeatImage の Demo版を使って、ノイズリダクションをした後にゲインアップしてみましょう。
iso400 -1EV 露出補正-1 をノイズ除去後ゲインアップした物(iso800相当)です
iso400 -1EV f2.8 1/320s gain up クリックするとオリジナルを表示します(1740kb)
iso400 -2EV 露出補正-2 をノイズ除去後ゲインアップしたもの(iso1600相当)です
iso400 -2EV f2.8 1/640s gain up クリックするとオリジナルを表示します(1711kb)
iso50
iso200
iso400
iso400 -1EV filtered gain up (iso800相当)
iso1600-2EV filtered gain up (iso1600相当)
いや、どうあがいても iso1600相当の画像は厳しいものがありますね。IXY Digital L2 が積んでいる 1/2.5inch CCD ではこれが限界なのかもしれません。でも、iso800相当の画像なんかは意外と行けるんじゃないでしょうか?L判ぐらいだったら、なんとかこなせるかも。また、ウェブに小さくアップするぐらいだったら、iso1600相当も結構行けます!行けますが、小さくアップするんだったら、手ぶれも目立たないだろうから、別にシャッタースピードにこだわる必要は無いんですが・・・。
そこで、増感現像を前提にした撮影のしかたですが、とにかく手ぶれ警告ランプが消えるまでマイナス補正する、っていう感じです。ただし、iso400 の時には -1EV 以下にはしないようにする、という風にすればノイズもかなり押さえられるんじゃないでしょうか?
次回は EOS Kiss Digital N で ISO6400相当の画像を得てみたいと思います。(2005/10/29)