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PCDev2MIDI

Gコマンド - [G]lobal setting

オペレータ

G:

コマンドを発行するデバイスの全体の設定、基本オクターブ値や基本トランスポーズ値、MIDI-Out Port等を指定します。[P: コマンド] と構文および、設定可能なパラメーターは同じですが、 [P: コマンド] が直前の音記号にのみ影響するのに対して、G: コマンドではシステムにその値を設定するようになっています。

オペランド

オペランドはとりません。常にシステムの基本設定が変更の対象になります。

モディファイア

O T V P M X S "フィルタ"

O
オクターブ値を指定します(-2~8)。
T
トランスポーズ値を指定します(0~127)。
V
ベロシティ値を指定します(0~127)。
P
ピッチベンド値を指定します(0~16384~32767)。
M
モジュレーション値を指定します(0~127)。
X
エクステンションスライダーの値を指定します。X に続いてスライダーのインデックスを指定します。
S
システムの設定を選択します。
"フィルタ"
ダブルクオートで囲った部分はデバイスフィルタになります。

それぞれの値は一つ前のオペランドにかかります。これらのモディファイアはその後に必ず数値を取ります。数値の指定の方法は直後に数値が来た場合には [Tone] タブの設定値との相対値を意味し、'='(イコール記号) の後に数値が来た場合には絶対値を設定します。数値の前には '+'(プラス) '-'(マイナス) の記号を付けることができ、省略した場合には '+' になります。

例)G:O=2;
基本オクターブ値を 2 にします。
例)G:O+1;

基本オクターブ値を一つあげます。

値を指定するときに値の前に 'Z' に続く数字を挿入することによって値に幅を持たせることができます。

例) G:VZ30+80;
基本ベロシティ値を 80 (-30%~+30%) の 範囲に設定します。

例では 80 の 30% が振れ幅なので、80 * 0.3 = 24 で、56 ~ 104 の間に [Velocity]値設定されます。このときに、分布は正規分布を取り、80 が最も出やすくなります。

[G:] コマンド でもデバイスフィルタを設定することができ、その場合には G: のあとに "(ダブルクオート) で囲ったフィルタ文字列を指定してやります。

例) G:"NNT4NT7 ";
"NNT4NT7" というフィルタを設定します。

V P M X に設定できるオプション

A D T R M

A
[Auto Return] の設定の変更
D
[Default Value] の設定の変更
T
[Return Speed] の設定の変更
R
[Sensitivity] の設定の変更(P のみ)
M
[Max] の設定の変更(X のみ)

たとえば[Velocity] の [Auto Return] の設定を変更する場合には、V の文字に続いて、A を入力し、その後、 設定値を入れます。

0
Disable
1
Enable
2
Toggle
例)G:VA2;
[Velocity] の [Auto Return] をトグル切り替えする。

[Default Value] の値の変更には D を入力し、その後、数値を入力します。

例)G:MD64;
[Modulation] の [Default Value] の設定を 64 にする。

[Return Speed] の値の変更には T を入力し、その後、復帰するのにかかる時間をミリ秒単位の数値で入力します。

例)G:PT300;
[Pitch Bend] の [Return Speed] の設定を 300 にする。

[Pitch Bend] の場合のみ [Sensityvity] がありますが、この値の設定は R を入力し、その後、ピッチベンドで変化する幅を半音単位で入力します。

例)G:PS4;
[Pitch Bend] の [Sensityvity] の設定を 4 にする。

[Slider] の指定の仕方は、X に続いて操作するスライダーの番号を入れ、それに続いて設定を入れます。

例)G:X2D100;
X2 スライダーのデフォルト値を 100 にする。

スライダーの値を設定する場合には数値と数値が連続して続く場合があります。たとえば、2番のエクステンションスライダーの値を相対的に15増やしたいときに、+ 記号を省略すると X215 という表記になってしまいます。これでは、21番のスライダーを 5 増やせばいいのか、2番のスライダーを 15 増やせばいいのかわからなくなってしまいます。こういう場合には + 記号を省略しないようにして、X2+15 と表記するか、数値終了子 .(ピリオド) を使って、X2.15 もしくは全く省略せずに、X2.+15 と表記してください。

例)G:X2+15;
X2 スライダーの値を 15 増やす。

スライダーコマンドを変更したい場合には、変更したいスライダーを指定した後、"(ダブルクオート)で囲ったスライダーコマンドを指定してください。

例) G:X1"M:F0 V 7F";
[Device Filter]を Enable に設定します。

S に設定できるオプション

M C P K D F

M
[Midi-Out Port] の設定
N
[Channel] の設定
P
[Patch] の設定
K
[Key Set] の設定
D
[Device Filter] の設定
F
[Filter] の設定

[Midi-Out Port] を設定するには M に続いて、[Midi-Out Port] のインデックスを指定するか、 "(ダブルクオート) で挟んで、[Midi-Out Port] の名前を指定してやる必要があります。

例)G:SM"MIDI Yoke NT: 1";
[Midi-Out Port] を "MIDI Yoke NT: 1" に設定する。

[Channel] を設定するには N に続いて、[Channel] の番号を 0~15 の間で指定します。

例) G:SN5;
チャンネルを 5 に設定します。

[KeySet] を変更するには K に続いて、[Key Set] の番号を 0~15 の間で指定します。

例) G:SK1;
Key Setを 1 に設定します。

[Device Filter] の設定を変更するには D に続いて 0~2 の値を指定します。

0
Disable
1
Enable
2
Toggle
例) G:SD0;
[Device Filter]を Disable に設定します。

[Filter] の設定を変更するには F に続いて 0~2 の値を指定します。

0
Disable
1
Enable
2
Toggle
例) G:SF1;
[Filter]を Enable に設定します。

設定値について

数値は基本的には普通に入力すればよいのですが、数値と数値が連続して続く場合があります。たとえば、2番のエクステンションスライダーの値を相対的に15増やしたいときに、+ 記号を省略すると X215 という表記になってしまいます。これでは、21番のスライダーを  5 増やせばいいのか、2番のスライダーを 15 増やせばいいのかわからなくなってしまいます。こういう場合には + 記号を省略しないようにして、X2+15 と表記するか、数値終了子 .(ピリオド) を使って、X2.15 もしくは全く省略せずに、X2.+15 と表記してください。

また、数値の代わりにパラメーターを指定することもできます。たとえば、モジュレーションの値をベロシティ値に設定したい場合、V=M としてください。

デフォルト値等の設定をしたい、たとえば Modulation のデフォルト値などの値を変更する場合には、M の後に D を付けてください。127 に設定したい場合、MD=127 という表記になります。

参照) [Tone] タブ [Commands] タブ [P:]コマンド


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